ママ教員の忙しい1日を大公開!仕事と家庭を両立するポイントをご紹介します

とにかく時間がない、ママ教員の実態

「ママになっても教員の仕事って続けられる?」「仕事と家庭の両立って難しそう…。」と疑問や不安に思ったことはありませんか?

今回は、教員の仕事と家事を両立するために行っていることをご紹介します。

ママ教員の1日のタイムスケジュールを公開

3歳の娘を持つ教員11年目、私立小学校勤務の私のタイムスケジュールを紹介させていただきます。

05:30 起床

06:00 3人分の朝食作り(簡単にできるものや夕飯の残りものなど)

06:40 娘と夫起床。みんなで朝食

07:00 食事中の娘の補助をしながら自分の身支度を整える

07:10 娘の歯磨き・着替え・荷造り

07:20 出勤、娘を預ける

08:15 職場へ到着(通勤中の車ではコーヒーブレイクを)

09:00 仕事

17:45 退勤(夕飯の献立を考えながら娘を迎えに寄る)

18:30 帰宅後すぐに夕食作り(できるだけ時間をかけずに急いで作る)

19:15 夕食と後片付け

20:00 入浴、洗濯

21:15 娘の寝かしつけ

21:30 自由時間(明日の授業準備)

23:30 就寝

朝は、自分や子どもの食事・身支度などやるべきことが多く、特に慌ただしい時間帯です。そのため、朝食は簡単に準備ができて子どもが食べやすいものを用意します。子どもの気分に合わない場合は、食事に時間がかかってしまうためパンやおにぎりなど二択から選べるように工夫をすると良いです。また、子どもの食事の補助をしながらメイクをしたり、歯を磨いたりと同時進行で自分の身支度を整えていきます。忙しい日々の中でもなるべくストレスを溜めないようにするには、ほっと一息つける時間を設けて心の余裕をつくることが大切です。私の場合は、通勤中の車内でのコーヒーブレイクタイムが当てはまります。

仕事を終えてからも時間との勝負です。帰りの車内では、夕飯の献立や帰宅後の家事の動線を考えながら帰路に着きます。家事に割く時間を短縮し、効率的に終えることができるよう常に計算して動かなければなりません。また、家電の活用も時短につながる重要なポイントです。私の場合は、食事の後片付けは食洗機、洗濯物は乾燥機、掃除はお掃除ロボットと、家電を生活の一部に取り入れています。おかげで、お風呂にしっかりと入ったり、子どもと絵本を読んだりする時間を増やすことができています。

タイムスケジュールを見ると、朝起きてから、21:30までほぼノンストップで稼働していることがわかります。このように、ママ教員の平日は、子どもとゆっくり遊んだり、家事に時間をかけることができない現状です。仕事と家庭とを両立させるためには、時間の使い方の工夫が最も重要なポイントとなります。

生活の中にちょっとした楽しみを

業務の多忙さ・業務量が問題視されている教員の働き方。さらに子育ても加わると、平日も休日も自分の時間をとることはなかなか難しく、ストレスも溜まりがちになってしまいます。自分のモチベーションをあげたり、ほっと一息ついたりできる時間を意識的にとることが必要です。おいしいスイーツを食べる・お酒を楽しむ・テレビや映画を鑑賞する・ヨガやダンスで身体を動かすなどその方法は人それぞれ。あわただしい毎日の中でも、ちょっとごほうびになる、そんな楽しみを用意してみましょう。「また明日から仕事も育児もがんばろう」と思える活力をチャージすることがママ教員を続けていく秘訣です。

タイムリミットがある中での働き方の工夫3選

保育園や幼稚園のお迎えの時間や、子どもの就寝時間から逆算して帰らなければ間に合わない時間など、ママである以上、退勤時間に限界があります。ママ教員は決められた時間までに帰るために働き方に工夫が必要です。

授業・宿題のルーティン化

ルーティン化というと、全ての授業・宿題を形式的にこなしていくというイメージを持つ方もいるかもしれませんが、そうではありません。ここで言うルーティン化とは、授業や宿題に定期的なサイクルを取り入れることです。教員の働き方改革だけではなく、子どもたちが学習リズムをつかみ、自主的に学習に取り組めるというメリットもあります。漢字や計算の時間を定期的に設ける、ドリルやプリント類の宿題を出す日・量を決める、答え合わせの方法にルールを定めるなど、その方法や頻度をルーティン化してみましょう。

それによって、教材や宿題の準備のサイクルも自然と整ってきます。すると、「この曜日には、この宿題を準備する」と教員の仕事もルーティン化できるようになり、時間の目処が立てやすくなります。

また、教材研究の内容やワークシート、資料などは、PCにデータとして保存しておきましょう。単元や教材名でフォルダを作り、担当学年ごとにまとめておくと、次に同じ学年を担当した際に役に立ちます。

わからないこと・できないことはどんどん頼ろう

WordやExcelなどのPCの使い方やフォルダ内の資料の保存先など、わからないことやできないことがあった場合、教員はその性質上のためか、自分の力でなんとかしようとする人が多い印象があります。インターネットで調べたり、フォルダをあちこち探してみたり、それが時間のロスにつながることも。その学校に長く勤めている教員やPCに詳しい教員などに、一言声をかければ即座に解決することもあります。頼られた方も嫌な気持ちはしないものです。ママ教員にとって時間のロスは、死活問題です。誰かに頼るということに抵抗感をなくすことが大切です。

“学校でなければできないこと”を第一優先にしよう

業務に集中しすぎるあまり、「もうこんな時間!」なんてことはありませんか。教員の仕事には、家や1人でもできること学校でなければできないことがあります。

家や1人でもできることは、教材研究やワークシート作りなどの授業準備、ドリルやテストの丸つけ、週案や学級通信の作成、各種資料づくりなどです。一方、学校でなければできないことは、教材の印刷や用具の準備、環境整備、成績などの個人情報や機密文書を扱う業務などです。また、ミーティングなど特定の相手がいないとできないことも当てはまります。

勤務時間中には、学校でなければできないことを第一優先に取り組むことが重要です。もちろん勤務時間内に全ての仕事を終わらせることができればよいのですが、教員の残業率が高いこともまた事実。遅くまで残ることができないママ教員は、家でもできる仕事は持ち帰り、とりあえずは学校での業務を終え、帰路に着くことが必要です。常に仕事の優先度を意識し、逆算して行動するようにしましょう。

家事は時短命!活用できるものはどんどん取り入れて

忙しいママ教員は、家事も時短第一!家事以外にも、我が子が通う園や学校からのお便りをチェックしたり、必要な持ち物を用意したりとやることはたくさんあるからです。近年では、便利な家電やサービス・家事代行まで、家事を楽にするということが注目を集めています。

忙しい教員の強―い味方!頼れる最強家電

家事にかける時間を減らすことは、精神的余裕を増やすことにつながります。衣食住は、人間の基本ですから最低限キープしたいところ。それぞれの最強家電を見ていきたいと思います。まずは「」。洗濯は毎日のことですし、子どもは衣服を汚しがち。天候にも左右されない、乾燥機付き洗濯機があると便利です。最新モデルだと乾燥時間も短くなっているので、園や学校で使うスモックや給食着など、すぐに乾かしたい衣類がある時にも役立ちます。

次に「」。食事作りに役立つ自動調理家電も魅力的ですが、なんと言っても食洗機。料理・食事をしながら、使い終わった食器類は、どんどん食洗機に入れていきましょう。お弁当箱やカトラリーセットを選ぶ時には、食洗機対応のものを選ぶのがおすすめ。最後は「」。勤務時間中に稼働してくれるお掃除ロボットが清潔な環境づくりをサポートしてくれます。掃除機の入りづらい、ソファーやベッドの下も掃除してくれるのも嬉しいポイント。平日は時間帯的に、掃除機をかけるのも難しいですよね。最近では水拭きまでしてくれる機種も。間取りやペットの有無、稼働時間などを考慮して、機種を選ぶようにしましょう。

ネットスーパーに宅配サービス、冷凍食品も大活躍

平日はつい帰りが遅くなりがち。なかなか食材の買い出しに行く時間はありません。休日にまとめ買いをするのも方法の1つですが、せっかくのお休みには家族で出かけたり、ゆっくりと家で過ごす時間をとりたいですよね。近年では、コロナ禍の影響もあり、ネットスーパーや宅配サービスが充実しています。曜日指定で届くものもあれば、翌日届けてくれるサービスも。在宅でなくても受け取れるサービスを選ぶようにすると便利です。また、冷凍食品も効果的に活用しましょう。教員をしていると、生徒指導や保護者対応などで、急に帰りが遅くなる時も。時間がある時に作り置きをしたり、簡便調理の冷凍食品を買ってストックしておくと便利です。

ママでも続けられる働き方を身につけよう

「ママになっても教員は続けられる!」そう断言するには、ママ教員の1日はあまりにも忙しいです。教員を続けていくために大切なことは、ママでも続けられる働き方で働くという意識です。昨今では、教員の働き方改革も話題になっています。働き方と共に、ママとしてのライフスタイルも見直してみましょう。案外軌道にのってしまえば、学校での子どもたちの笑顔と、家での我が子の笑顔が続ける原動力になってくれるかもしれません。

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