今回は、神奈川県での私の最後の教員生活についてお話していきます。
6年間の教育センター勤務(第8回)を終え、2001年4月に再び高校現場に戻りました。その勤務校は神奈川県内でも数少ない全日制・定時制・通信制を併設する高等学校です。そして高校改革の一環として、新しいタイプの学校へ再編する計画中でした。
神奈川県立高校は、1973年からの「高校百校計画」で165校まで増加しましたが、少子化に伴い2000年度以降、大幅な再編・統合が進行中で、その改革・再編の内容は少子化を受けた全日制普通科の単位制や総合学科への転換、学区撤廃、統廃合による学校数を減少させるものでした。
さて、久しぶりの高校現場は生徒とのふれあいなど、改めて教員という仕事のやりがいや楽しさを実感しました。日々の授業、さまざまな行事を通して、教員同士の協働や生徒の成長を見守るのは楽しいものです。
そして早速、新校準備委員会に参加させてもらい、2003年開校に向けて新しい学校づくりに取り組みました。大変な仕事でしたが、いまとなってはいい思い出です。
そしてその学校は、2003年4月に全国初の公立「フレキシブルスクール」として全日制・定時制・通信制を併設する学校に再編されました。
新校準備以外では外国籍の生徒への対応が印象に残っています。これについては、次回改めて取り上げる予定ですが、神奈川県の中央部に位置する地域には近隣に工業団地を抱え、多くの外国籍の生徒が通学していました。
また、個人的には、2003年度からの情報科の開設に伴い、引き続き県教委の現職教員免許講習の手伝い、教科書会社の教科書執筆・編集作業も並行して行っていました。公私ともかなりハードな毎日だったと記憶しています。
この高等学校での勤務は2年間という短い期間でしたが、新しい学校づくりについて非常に貴重な経験をしました。カリキュラム計画、学校建築計画など今までにないさまざまな内容に取り組みました。そして何よりもこれからの社会の急激な変化に対応するため、教育制度や学校の在り方を考えることができたことはその後の教員生活において大きな財産になりました。高等学校が、生徒の多様なニーズに応え、地域や社会と連携した「特色・魅力ある教育」を実現することがますます重要になったことを実感した2年間でした。
次回は、この勤務校での生徒たちとの話題についてお話します。