教員採用試験のひとつに模擬授業があります。
教員志望の方の中には模擬試験が緊張する、不安だという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、模擬授業で行われる課題の対策について解説します。
他の模擬授業対策記事はこちら ➡︎ 模擬授業の本音と対策 | 教育メディアのedulo
模擬授業の課題を受け取るタイミング別の対策方法
課題を渡されるタイミングは主に2通りあります。
課題がいつ渡されるかでとるべき対策の方法も変わってくるので、ここでしっかり理解しておきましょう。
当日に受け取った場合
選考当日に課題を渡されるパターンです。
多くの場合は考える時間を貰えるので、その時間で考えることになります。
この際に必ずやっておくべきことは、板書計画です。
メモ書き程度でも問題ありませんので、これだけは忘れないようにしましょう。
板書計画をしておくと、想定外のことが起きたときでも慌てることなく対処することができます。
実際に、
- 教室ではなく理科実験室だった
- 模擬授業を見る教員が数十人いた
- 黒板ではなくホワイトボードだった
このような状況を体験した方も多くいらっしゃいます。
当日に課題を受け取って焦る気持ちは痛いほどよく分かりますが、それは他の教員志望者も同じです。
当日の条件は全員同じなので、いかに予測や準備、心構えができているかがとても大切です。
事前に受け取った場合
一方、事前に課題を受け取った場合は、十分に準備をする時間があることを前提としているため、ある程度のクオリティは求められますす。
他の教員志望者のクオリティも上がってくることは間違いないでしょう。
したがって、当日に渡されるパターンよりも難易度は上がります。
他の教員志望者は万全の状態で試験に挑んでくることを想定して、あなたも万全の準備をしておきましょう。
具体的な対策の内容としては、まず板書計画はもちろん必須です。
時間があれば指導案のようなものを作っておくと良いでしょう。
もし当日うまく自分の力を発揮できなかったとしても、板書計画や指導書といった資料の提出を求められたときに加点要素としてみなされることもあります。
考えられる準備は全てしっかりやっておきましょう。
模擬授業の時間の使い方と対策
1回の授業で課題を網羅する場合
1回の授業で課題を網羅する場合は、時間も長めにとってあることが多く、
しっかりとした計画を立てていないと分かりにくい授業になってしまう可能性があります。
そのため、一般的なセオリー通り、
『内容を伝える→教える・解説』の順番を意識して授業を組み立てていくと良いでしょう。
導入は短く、これから何を指導するのか、覚えてもらいたいことを伝えます。
はじめにゴールを提示しておくことで、どこで終わらせれば良いか分からなくなったり、同じことを何度も言ってしまったりするミスを減らすことができます。
模擬授業の序盤・中盤・終盤のどこかを選択できる場合
それぞれを選んだ場合の意識すべきことを解説していきます。
序盤
序盤を選んだ際に最も意識しておくことは、まとめる必要が無いため、この先の授業の展開が分かるような授業をするということです。
したがって、苦手な分野の課題を渡されたときなどは、序盤を選んだ方が授業をしやすくなるかもしれません。
注意しておかなければいけないのは、導入を入れる場合は短めにしておくということです。
導入は採点対象になりづらい要素なので手短にしておきましょう。
中盤
導入もゴールも分からない中盤の模擬授業は、聞き手側がよく理解できない可能性が高いため、わざわざ中盤は選ばない方が良いでしょう。
終盤
何を指導したかったのかが伝えられる終盤はオススメと言えます。
終盤で伝える内容は、既に序盤・中盤で指導していることを前提にしているため、
言った言わないの部分で不安に感じることもなく、自信を持って指導したかったことを伝えることができるのでオススメです。
模擬授業に万全の状態で望もう
ここまで模擬授業の課題対策について解説してきました。
一貫して言えることは準備がとても大切ということです。
こちらの ➡︎ 模擬授業の本音と対策 | 教育メディアのedulo の記事でも模擬授業で意識するべきこと、
求められていることについて解説していますので、ぜひ確認してみてください。