子どもが授業に集中できる席替えの仕方

子どもたちにとって楽しみな行事の1つに席替えがあります。
この席替えは、教員にとって簡単そうで実は奥が深いですよね。
この記事では、席替えで気をつけるべきポイントや席替えの種類を解説します。
今回紹介する内容を参考にすると、子どもたちがより授業に集中できるようになるでしょう。

席替えで気をつけるべきポイント

子どもたちにとって楽しい席替えですが、何も考えずに行えば子どもたちにとって教室が苦しい環境になってしまいます。

教員が席替えで気をつけるべきポイントは、一般的に次のことが挙げられます。

  • 視力が悪い子はいないか
  • 授業が成立するか
  • 子どもの関係性は悪くないか

まず、視力については優先的に気をつける必要があります。
ICT機器の活用やグループ活動が増えていますが、やはり板書が必要な授業は多いでしょう。
この板書を見やすくするためにも、視力が悪い子は前の座席にする必要があります。

次に授業が成立するかを考えましょう。
席替えは授業をスムーズに進めるために行います。席が近い人でグループ活動を行う際、ふざけてしまわないか、逆にシーンと静かになってしまわないか十分に考える必要があります。

また、フォローが必要な子どもの近くに面倒見の良い子を配置することも重要ですね。

最後に子どもの関係性についても考える必要があります。
相性の悪い子同士を近くの席にしてしまうと、トラブルは増えるでしょう。
一方で仲が良すぎる子を近くの席にしてしまっても授業が騒がしくなる可能性もあります。
トラブルを事前に防ぐためにも、子どもの関係性について細心の注意を払いましょう。

以上の3つに気をつけた上で席替えをしなければなりません。

席替えのメリット

席替えで気をつけるべきポイントを聞くと、考えることが多く面倒に感じる方も多いでしょう。しかし、席替えを行うことにはメリットもあります。ここでは2つご紹介します。

まず1つ目は、クラス内での人間関係を広げられることです。
子どもたちは、学年が上がるにつれ、同じ友達とばかりいるようになりますよね。
席替えは、新たな友達と関係性を築くきっかけになるのです。

2つ目は気分を一新できることです。
ずっと同じ座席で同じ景色だと、授業もマンネリしてしまいます。
席替えをすることでマンネリを打破し、新鮮な気持ちで授業を受けられるようになります。
ただ、このようなメリットがあるからといって短期間で席替えをやりすぎることはNGです。

席替えを何度もすると子どもたちは喜びますが、やはりある程度の期間がないと子どもたちの人間関係は築けません。

一般的には1ヶ月に1回程度がおすすめです。

席替えの決め方

それでは席替えの決め方からご紹介します。

席替えの仕方は、大きく分けると次の3種類があります。

  • くじ引き
  • 教員が決める
  • 子どもが決める

スムーズに行いたいならくじ引きで席替え

くじ引きの方法も色々あります。

一般的には、

  1. 座席表を板書する
  2. その座席の中と紙に数字を書く
  3. 生徒が紙を引く
  4. 引いた紙の数字と同じ座席に座る

という方法が一般的です。

他にもあみだくじを行う教員もいますね。くじ引きで席替えをすることは完全に平等な席替えで、教員にとっても生徒にとっても運任せです。
子どもたちはドキドキして楽しむことができ、教員にとっても時間をかけずスムーズに行えます。

ただ、完全な運任せであるため授業に支障をきたすこともあるでしょう。

学級運営を効率よく進めたいなら教員が決める席替え

教員はクラスの様子を見ていく中で、一人ひとりの子どもがどこに座れば良いのか把握できますよね。
また、これまでの座席も考えて子どもの関係性をより広げることもできるでしょう。

しかし、毎回教員が座席を決めているとかなり労力がかかります。ただでさえやることの多い教員にとって毎回席替えを考えているとかなり疲れてしまいます。

さらに子どもの中には不満をためる子もできてしまうでしょう。
教員が座席を決めるなら、子どもたちの不満を払拭できるような工夫が必要です。

子どもの主体性を伸ばしたいなら子どもが座席を決める席替え

子どもたちが自分たちの座席を決めるのであれば、話し合いを行う必要があります。
クラス全員で話し合いを行う方もいるようですが、かなり時間がかかります。

効率的に行うためにも、何人か代表を決め、代表の子どもたちと教員で話し合って決めることがおすすめです。
子どもで席替えを行うことで子どもたちの不満は減り、主体性が伸びます。
全てを子どもに任せてしまうと仲良しで固まったり、いじめの種となることもあります。

子どもが席替えを決める際は必ず教員も話し合いに参加しましょう。

教室の机の置き方

教室での机の置き方は一般的に次の5パターンあります。

  • 独立型
  • 講堂型
  • ペア型
  • グループ型
  • コの字型

スタンダードな独立型

独立型は机を全て前に向けて1つずつ並べる机の置き方です。
この机の置き方にすると、子どもたちは集中して授業に取り組めます。
また教員は座席の間を自由に動くことができ、効果的に個別指導を行えます。ただトーク&チョークの授業でしか効果は発揮しづらく、話し合い活動などには向かないでしょう。

クラスが出来上がるまでの始めの頃は独立型がおすすめです。

授業に集中できる講堂型

講堂型は独立型で並べた後、外側の机を黒板に向けるように斜めに配置する机の置き方です。
机を黒板に向けることで視覚的にもより授業に集中できるようになります。
基本的に独立型と同じで、黒板を活用する授業にのみ適しています。

そのため、グループ活動をよく行うクラスには向かないでしょう。

互いの関係性を深めるペア型

ペア型は机を黒板に向けた状態で2人ペアをつくり机をくっつける机の置き方です。
この机の置き方をすることによって、ペア学習を行いやすくなり、互いに支え合う態度を育てられます。
また、ペア同士の関係性も深まり、ペア学習がより効果的になります。
ただこのペアの関係性が悪い場合、授業に支障をきたすことがあるでしょう。

ペア型にする場合は、十分に子どもの関係性を見る必要があります。

子どもたちが主役となるグループ型

グループ型はあらかじめグループを作り、授業中もずっとグループの配置にした机の置き方です。
グループ単位での話し合い活動に最適で、子どもたちが主役となる授業を行えます。
また、グループ単位で成長を見込むことができます。
自然とグループの中でリーダー的な存在が生まれ、助け合うようになります。

ただ、コロナ禍では感染症予防のためグループ型の座席にすることは難しい場合もあるでしょう。

話し合い活動を極めるならコの字型

コの字型は左右の机は中を向け、後ろの机は黒板の方を向けるように配置し、全員が同じ一点を向けるような机の置き方です。黒板に対してコの字になっています。
この机の置き方をするとクラス全員の顔を見ながら意見交換することができます。

そのため、クラス単位で話し合い活動を行う際には効果的です。

従来の黒板を向いた授業を行う際にはコの字型は難しいので、子どもたちが話し合いたくなる課題や問題を中心にした授業を構成する必要があります。

クラスの様子に応じて席替えをしよう!

席替えの仕方や机の置き方によってそれぞれの効果があります。
この効果を知った上で席替えを行うと、クラスの雰囲気が良くなり、子どもたちは授業に集中できるようになるでしょう。

この記事を参考に、自分のクラスに合った席替えをしてみてはいかがでしょうか。

関連記事

ページ上部へ戻る