新任の教員が初日までに準備するべきことは?

教室

無事に教員採用試験に合格したり、私立の学校に採用されたら4月からいよいよ現場での教員生活のスタートです。
実際、準備期間として3月末に初出勤を迎える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
新任として赴任する初日は、誰でも緊張します。
ここでは、その緊張を味方にするためのアドバイスをいくつか紹介します。

持ち物・服装

靴3足

教員として働く上で靴は最低でも3足用意しましょう。どういった用途で使用する靴を用意するべきなのでしょうか。
まず1足目は、職員室や教室で履くための内履きです。できれば、慣れた靴で紐の付いているものが良いでしょう。次に2足目は、体育館シューズです。入学式の準備や、施設紹介で初日から体育館に行く場合があります。
そして3足目は、運動靴です。初日はスーツで出勤することがほとんどですので、もし外で活動することになった場合、革靴やヒールでは十分に動くことができません。履き慣れた紐付きの運動靴を用意していきましょう。
これらの靴には、自分の物と分かるように記名したり、マークをしたりしておくと安心です。

大きめのファイル3冊程度

教科以外にも多くの資料が紙媒体で配布されます。そのため、資料をまとめるファイルは必須です。とりあえず、大きめのファイルを3冊用意しておけば問題はありません。どのような用途なのでしょうか。
まず1冊目は、職員会議用のファイルです。年度初めは議題も多いため、資料もかさばります。初日から持っておくと安心です。
次に2冊目は、学年専用のファイルです。どの校種においても、学年毎の会議が新年度初日や2日目に行われます。
そして3冊目は、校務分掌用のファイルです。教科や学年の仕事とは別に、会計や就学援助、児童会や生徒会などの仕事が割り振られることが多くあります。それぞれの仕事の資料が混ざらないようにするために、ファイル分けをしておきましょう。また、大きめのファイルは持ったときに資料が落ちないようにするために、穴を開けるタイプがオススメです。

クリアファイル数枚

先述でも述べている通り、教員の仕事は様々な紙媒体の資料が配布されます。大きめのファイル以外にも、中身がパッと見える透明なクリアファイルもいくつか用意しておくと良いでしょう。インデックスを付けておくのも工夫の一つです。

動きやすいジャージ

年度の初日や最終日、学期の初日や最終日などの節目の日は、職員室の座席移動や大掃除が行われる可能性があります。そのため、スーツでは動きにくかったり、汚れが気になって集中できなかったりします。動きやすいジャージを持参して、更衣室で着替えるようにしましょう。予定が分からない場合は、周りの先輩に、「今日の予定はどのようになっていますか?」や「着替えておいた方が良さそうですか?」と先に聞いておきましょう。

筆記用具と印鑑

業務を行う中で、公文書に記録をしたり、署名をすることが多くあります。そのため、書きやすいボールペンと印鑑を忘れないようにしましょう。近年、消すことのできるボールペンを店頭でよく見かけますが、公文書には使用できません。また、シャチハタではなく、朱肉で使うタイプの印鑑も必須です。もし準備ができるようであれば、訂正印も持っておくと安心です。

ハンガー2本程度

更衣室の構造がどのようになっているか分かりません。一人ずつロッカーがある場合もあれば、そうではない場合もあります。どのような場合でも対応できるように、ハンガーを持っておくと安心です。ジャージをかけたり、冬の寒い時期に羽織るコート類などをかけておくことができます。その他にも、雨天の場合に濡れた上着をかけておくこともできます。

昼食

昼食のパターンは、学校によって大きく変わります。例えば、学年や教科のグループでまとまって外食をする場合、職員全員でお弁当を注文し全員で食べる場合、個人の自由に任せられる場合などが挙げられます。何が起こるか分からないので、常温でかばんにしまっておけるパンやおにぎりを持っていきましょう。お湯が必要なカップ麺や、冷蔵保存が必要なお惣菜は初日には不向きです。

現金多めに(小銭含む)

思わぬ出費があるのが大人の世界です。組合の会費や保険、積立金、歓迎会の参加費や昼食代など、予想していなかかった出費が発生することもあります。100円や10円単位で現金が必要になる場合があるので、お財布の中身を確認してから家をでるようにしましょう。キャッシュレスでの支払いに慣れている人こそ、注意が必要です。

頭の中でシミレーションしておくこと

自己紹介で話すことを決めておく

初日はほぼ確実に、全職員の前で自己紹介を行います。新任であれば、注目度が高いのは言うまでもありません。「どんな人なのだろう」「生徒たちと仲良くやれそうかな」など、品定めされていると思っても良いでしょう。何をどのような順で話すのか、練習をしておきましょう。覚えてもらいやすいような、キラリと光る趣味や特技があるといいですね。また、周りに特別な配慮が必要な事情がある方は、ここで伝えておくと良いです。(補聴器を使用しているため聞こえにくい時がある、保育園の送迎のためどうしても8時にしか出勤できない、など。)

授業準備や学級開きに向けて知っておきたいことをリストアップしておく

新年度が始まり、学級開きまでは、数日しかありません。年度によっては、土日を挟まずすぐに授業が始まるということもあります。そこで、疑問に思うことがあれば、事前にリストアップしておくと余裕をもって調べることができます。例えば、教室にテレビやパソコンはあるのか、理科室の実験道具はどれほど揃っているのか、生徒たちが自由に使える画用紙やペンは備品として用意されているのか、などです。

学校までの行き方、帰り方を把握しておく

案外見落としがちなのが、この行き方、帰り方です。自家用車の場合は、朝の混雑時で最大何分かかるのかを調べておく必要があります。もしかしたら、便利な迂回ルートがあるかもしれません。幹線道路は確実に混雑するので、できれば避けていきましょう。初日から遅刻など言語道断です。
公共交通機関の場合は、帰りのバスや電車の時間も調べておく必要があります。案外、朝は本数があるけれど帰りは1時間に1本しかない、ということもあります。
また、自転車の場合でも、いきなり雨が降ってきた、登校する他校の高校生と多くすれ違うので危険だった、ということも十分に考えられます。

現場での対応

遅刻厳禁

先程も紹介したように、初日の出勤で決して遅刻しないように、前日から準備をしておきましょう。遅刻とは出勤のことだけではありません。例えば、「12時半から、運営委員の人は第一会議室で打ち合わせ」の予定があったとしましょう。この時、会議に遅刻しないようにするために、何をあらかじめ考えておくべきでしょうか。
まず、第一会議室の場所を知っておく必要があります。会議直前になって慌てることのないように、職員室からの下見をしておきましょう。
次に、運営委員のメンバーに自分が含まれるのかを確認する必要があります。学校の仕組みに慣れるまでは、自分がどの係に就いているのか分からないので、資料を確認したり、先輩に聞いたりしましょう。
そして、12時半という時間にも注意しなければいけません。午後の予定を考慮して、先に昼食を摂っておいた方がよいのか、それとも会議後でも問題が無いのか、確認しましょう。
そして最後に、持ち物です。運営委員だけが持っている資料があるかもしれませんし、事前配布されているかもしれません。遅刻をしないための事前思考、事前準備を怠らないようにしましょう。

率先して動く

来客があった時、重い荷物を運ぶ時、単純作業がある時、共用の場を掃除する時などは、手が空いていたら率先して動きましょう。率先して動いておくことでもし分からないことがでてきた場合、同期や目上の先生方と円滑なコミュニケーションを図ることができるかもしれない、非常にいい機会です。手すきの際には是非そのような場に出向くようにしてみてください。

分からないことはすぐに尋ねる

初日は分からないことだらけです、むしろ、分かることの方が少ないのが当たり前です。その際、自分で勝手に判断して行動してしまうと、他の先生に迷惑をかけて二度手間になってしまいます。どんな些細なことでも、分からなければすぐに尋ねましょう。教員は普段から、生徒たちに教える仕事をしています。教えることが嫌いな教員がいるはずがありません。意地を張らずに、「分からないので教えて頂けますか」と素直に聞きましょう。

帰宅する際は、学年や教科の先生に声をかける

定時が来て、業務が終わった場合は、「お疲れ様です、お先に失礼します。」と一言周りの教員に声をかけましょう。黙って帰るということはないようにしましょう。
また、定時の前に業務が終わり、余裕がある場合、「何かお手伝いできることはありますか」と尋ねてみてもよいでしょう。
少なくとも、無理はせず定時を過ぎたら一言挨拶をして帰宅というルーティーンは守るようにしましょう。

その他

ここまで、新任の初日の心構えを紹介しました。
採用試験に合格してゴールでは無く、採用試験はあくまでもスタート地点だという気持ちでいると、きっと順調な教員生活のスタートを切れると思います。
がんばってください!心の底から応援しています。

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