新年度の学級開きに使えるアイスブレイク集【教室外編】

校舎と桜

学級全員の顔と名前も分かって、リズムを掴み始めたけれど、まだなんとなくぎこちない雰囲気が残る4月。
そんなときにぴったりのアイスブレイクを、今回は【教室外編】として紹介します。

教室外で行うアイスブレイクのメリット

ここでは、教室外で行うアイスブレイクのメリットをみていきます。

(1)体を通したコミュニケーションで人間関係が近くなる

広い空間で自分の体を動かしたり、友達と触れ合ったり、皆で一緒の動きをすることは、体を通した他者とのコミュニケーションです。ドキドキや温もりが伝わることで、人間関係がぐっと縮まります。一緒に食事をすると、人との距離が近くなると言いますが、体を使った体験を共有することも、同等の価値があるでしょう。

(2)広い空間で周りの友達から注目されにくい

教室だと誰か一人に注目してしまったり、近くの友達の表情がよく見えて緊張してしまったりしますが、広い空間であれば、そのようなことは起きません。皆が皆、同じ方向を見ているとは限りません。また、人との距離も教室よりは広くなることが予想されます。友達から注目されていないという安心感も、アイスブレイクを行う意味として重要なポイントではないでしょうか。

(3)気持ちを爆発することができる

教室の外にでるだけで、子供達は解放された気持ちになります。新学期が始まり、緊張が続いていた子供達にとって、思い切り動いたり、大きな声を出したりする機会は、とても大切です。「嬉しい」「楽しい」という自分自身の純粋な気持ちや、友達に対して「頑張れ」「凄い」と心から思える気持ちを、体全体で表現ができるものアイスブレイクの良さです。

(4)「できる」という成功体験を多く積むことができる

教室外では、教室内と比較して、考えることよりも体験を重視した活動が多くなります。そのため、『無理かな?』と思っていたけれど、やってみたらできた!という成功体験を多く積むことができます。成功体験を多く積むことができると、自分自身に自信が持てたり、友達に対して優しくなれたり、自身を成長することができます。そういった意味で、「できる」という場をたくさん提供してあげるとよいでしょう。

注意点

教室の中と比較して、教室の外には危険がたくさんあります。どのようなことに気をつければよいのでしょうか。

まずは、人員のチェック、つまり点呼です。中学校や高校であれば、室長や学級委員が教室移動の度に点呼を行う習慣を付けましょう。教室移動中に、一人で違う場所に行ってしまった、活動中に教員の死角で急に体調を崩した、などトラブルは突然やってきます。教室から一歩出たら、必ずこまめに点呼を行いましょう。

次に、安全点検です。子供達は思わぬ所で怪我をしてしまいます。例えば、『体育館に溜まったホコリで滑った』『運動場の大きな石に躓いて転倒した』『道具が破損していて指を切った』など危険はたくさんあります。教室内であれば、普段通りの注意で問題はありませんが、外に出るならば、出るなりの事前の安全点検が必要です。少なくともその日の朝までに活動場所へ実際に行き、チェックをしておきましょう。もし不具合があるようであれば、教員で清掃を行ったり、修繕が必要であれば用務士、業務士に助けを求めたりしましょう。安全が確認できなければ、活動を変更する決断も必要です。

また、時間配分も大切です。活動に熱中するあまり、チャイムが聞こえなかったということもあります。さらに、アイスブレイクの時間が延長してしまい、更衣が間に合わず次の授業に支障が出る場合もあります。あらかじめ、タイマーをセットしておいたり、回数を決めたりして授業を行うようにしましょう。

加えて、心も体も動かして、テンションが上がった状態で終らせないことも重要です。ハイの状態で子供達を教室に戻すと、思わぬ怪我に繋がったり、教室に戻ってからも落ち着きが無い状態が続いてしまったりします。アイスブレイクの後に、『整理体操や深呼吸』といった心を落ち着かせる静的な活動を取り入れましょう。

参考例

では、教室外のアイスブレイクの参考例を紹介します。

風船運び 《難易度…★★☆ 人数5~6人》

①グループで輪になり、内側を向いて手を繋ぐ。

②風船が落ちないように、体の色々な部位を使って風船を1周させる。

③どのグループが早くできるか、学級で競争する。

ワンポイントアドバイス

・風船にガムテープを貼ると、風船の動きが面白くなる。

・子供の実態に合わせて、風船の代わりに新聞紙を丸めた物を使用しても良い。

ブロンコハンティング 《難易度…★☆☆ 人数…7~8人》

①ハンター以外は、縦一列になり、前の人の肩を持つ。ゲームの間は、手を離してはいけない。

②ハンターは、30秒以内に最後尾の人をタッチする。ハンター以外はタッチされないように逃げる。

③30秒経過する度に、タッチができてもできなくてもハンターを交代する。

ワンポイントアドバイス

・子供の実態によっては、男女別にした方が良い場合もある。

ハローグッバイ 《難易度…★☆☆ 人数…2人》

①2人が背中合わせで目を閉じて立つ。2人の間隔は50㎝程度にしておく。

②2人の間に帽子を置いておく。

③よーいどん!の合図で振り返り、先に帽子をとって被った方が勝ち。

④ローテーションして全員と対戦するのも良い。

→ローテーションして全員と対戦するのも良い。

ワンポイントアドバイス

・低学年の場合、頭同士をぶつけないようにするために、足下に立ち入り禁止の線を引いておくと良い。

 ・よーいどん!ではなく、「よーいどっこいしょ!」や「よーいどんぶり!」などフェイントを入れる。

片足跳びムカデリレー 《難易度…★★★ 人数…7~8人》

①縦一列になり、左手を前の人の左肩、右手を前の人の右足首を持つ。

②全員で声を揃えて、ジャンプをしながらゴールまで進む。

ワンポイントアドバイス

・ゴールまでの距離は10~20メートルくらいが丁度良い。

・途中でカラーコーンや障害物を置くなどの工夫ができる。

猫とネズミ 《難易度…★★★ 人数…何人でも良い》

①猫役を3~4人決め、その人はゲーム中ずっと猫役を行う。

②ゲーム開始時のネズミ役を、猫役と同じ数だけ決める。他の人は、3人組になり手を繋ぐ。

③猫はネズミを追いかける。ネズミは、猫から逃げながら3人組の端の人と手を繋ぐ。ネズミが手を繋いだ反対側の人は、今度はネズミ役となり猫から逃げなければいけない。

④ネズミが猫にタッチされたら、エリアから出る。

⑤制限時間内にネズミが全員捕まったら猫の勝ち。

ワンポイントアドバイス

・小学生には少し難しいので、中学生、高校生向き。

・猫役はビブスを付けたり、帽子を被ったりすると分かりやすい。

マット取り 《難易度…★☆☆ 人数…何人でも良い》

①マットは何枚でも良いが、奇数枚、体育館の中央にきれいに並べる。

②学級を2チームに分ける。

③よーいどん!の合図で、どのマットでも、何人ででも良いので、とにかくたくさんのマットを制限時間内に自陣地まで運ぶ。

④最終的に、多くのマットを運んだ方が勝ち。

ワンポイントアドバイス

・マットのサイズを変えて、大きなマットほど高得点、などポイント制にしても面白い。

・ゲーム開始前に、チームで作戦会議をたてさせると良い。

猛獣狩りに行こうよダンスバージョン 《難易度…★☆☆ 人数…全員》

①全員で輪になり、内側を向いて手を繋ぐ。

②教員が司会役となり、ダンスと共にフレーズを言う。1フレーズ毎に、子供達も続いて教員の真似をする。

 「ケケケケーケケ」 手を繋いだまま右へジャンプ

 「セセセセーセセ」 手を繋いだまま左へジャンプ

 「ケ」 手を繋いだまま前へジャンプ

 「セ」 手を繋いだまま後ろへジャンプ

 「猛獣狩りへ行こうよ」 手拍子

 「ヤリだって持ってるし」 ヤリのポーズ

 「鉄砲だって持ってるし」 鉄砲のポーズ

 「あ!」 しゃがむ

 「あ!」 ジャンプする

 「○○○○(動物の名前)」 

③動物の名前と同じ文字数の人で集まる。ただし、自分の隣にいる人とは同じグループになることができない。

④人数が集まったら、グループ全員で「ケケケケーケケ」「セセセセーセセ」「ケ」「セ」のダンスをして座る。

⑤30秒経過したら「ダンシングタイム!」のかけ声で、また輪に戻る。

ワンポイントアドバイス

・グループを作ることができない子供がずっと一人にならないよう、配慮をする。

・ダンスバージョンは通常の猛獣狩りよりも疲れるので、回数は少なくても良い。

その他

ここまで、アイスブレイクの教室外での参考例を紹介してきました。種類によっては、アクティブな動作が含まれるものもあるので、体操着に着替えてやることをオススメします。
体を通したコミュニケーションにより、心同士も近くなって、よりよい学級の雰囲気が作ることができるのではないでしょうか。

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