喫緊の課題対応!不登校を生まない学級・学年作りのポイント5つ

全国の学校が直面している喫緊の課題

全国の学校が直面している問題の中でも喫緊の課題と言われているのが「不登校対策」です。不登校になる児童生徒の数は年々増加の一途をたどっており、もはや学校現場だけでは対応することができず、行政の支援も借りながら対策をしているところが多くあります。では、担任の先生はどのような対策をしていけばよいのでしょうか。ここでは、不登校の児童生徒を生まない学級、学年づくりのポイントを5つ紹介します。

不登校を生まない学級作り

不登校を生まないようにするためには、さまざまな方策があります。もちろん学校でできること、できないことがありますので、ここでは担任の先生として意識をするとよいことに絞り紹介します。

温かい雰囲気で「行きたい学級」に

まず、担任として意識をしなければいけないのが「行きたい学級」を作ることです。不登校になってしまう児童生徒は、自分の居場所がなくなって不登校に陥るケースが多いです。学級内の空気が温かく、話をしやすい雰囲気であったり、仲が良くみんなが遊ぶことができるような雰囲気になっていたりすれば、居場所がなくなることは少なくなります。

学級経営と深く関係しますが、「安心感」のある学級は温かい雰囲気になります。先生が普段話している言葉の使い方、子どもたち同士の話し方にも注意が必要です。

また、学級経営だけでなく授業力も行きたい学級の雰囲気づくりには欠かすことができません。不登校というと「人間関係のトラブルに起因する」と考えている人も多くいますが、そんなことはありません。勉強が分からなくなって学校に行きたくなくなったり、授業に出ていても面白くないから不登校になったりということも多くあります。担任の先生が子どもたちにわかりやすく、丁寧に勉強を教えているのであれば、例え勉強が苦手な子であっても「学んでみよう」という前向きな気持ちにさせることができます。子どもたちが安心して学校に通い、学校が楽しい、面白いと思ってくれるような授業、学級作りをしていくことが不登校を生まない第一歩になります。

ささいな話にも耳を傾ける「信頼される先生」に

2つ目のポイントは「信頼される先生」になることです。信頼される先生というのはどんな人でしょうか。「優しい」「楽しい」これだけでは信頼される先生ということはできません。一番大事なのは「子どもに寄り添える先生」であることです。

わかりやすく教えてくれる時もあれば、一緒に遊んでくるときもある。厳しい時もあれば、それをちゃんとフォローをしてくれることもある。子どもが先生に話しやすく、先生も時に厳しく、そして優しく話を聞くことができるようなひとであれば自然と信頼関係が生まれています。

子どもがちょっと不安そうな表情をしている、子どもによっては先生に言いたくてもなかなか言い出せない場面があります。こんなときに先生方から子供に話しかけると不安なことや悩みを話してくれることがあります。そんなときにコミュニケーションをとることができる先生であれば、子どもからの信頼感が増していきます。子どもにとって「話しやすい・相談しやすい」先生になっていけば、自然と子どもから寄り添ってきます。

保護者が相談しやすい「頼られる先生」に

3つ目のポイントは、保護者から相談される「頼られる先生」になることです。不登校がいきなり発生するということは稀です。多くの場合「行き渋りが見られる」「体調不良で数日休む」などちょっとした前兆が付いています。

この前兆が見られたとき、実は子どもだけでなく保護者も困っています。そこで子どもだけでなく保護者への支援をできる先生は信頼されます。支援と言っても保護者の場合、先生側からいろいろいうと反感を買う可能性が高いです。そこでまずは保護者の「困り感」を聞き出していきます。そして、保護者がどんな策を考えているのか聞き出しましょう。多くの保護者は、子どもが不登校になるとどうしても登校刺激を与えがちになります。保護者、子ども、学校の3つが協力して解決していきますという姿勢を見せていくと保護者からの信頼を得ることができます。

また、不登校になってしまった後も定期的なつながりを欠かさないようにしましょう。先生にとって子どもと接触することが出来なければ、保護者が窓口になります。窓口との関係を切らないように電話連絡、可能であれば定期的な家庭訪問を通して繋がりを作っていきましょう。

情報の共有ができる「一枚岩の学年」に

4つ目のポイントは学年経営に関わってくる「情報共有」です。不登校対策は学級担任一人で行うのには限界があります。たくさんの目で、いろいろな立場から子どもたちを見ていく必要があります。多面的に子どもを見ることは、子どもの変化にも気づきやすくなります。そして、気づいた情報を一人で握っていてはいけません。共有することが大切になります。情報共有の方はいろいろとあります。例えば

 ○定期的に学年会を実施する

 ○情報を共有できるような共有ファイルやメモを用意しておく

これだけでなく、日常の何気ない情報交換も重要な内容が入っている可能性もあります。授業後の職員室での何気ない会話や廊下での雑談などから大切なことがあれば共有できる学年経営をしているところは不登校の発生しにくい学年になります。

情報共有をしておけば子どもにも安心感を与えることになります。不登校になるような子は、なかなか話をしたくてもできないケースが多いです。一例として、女子児童生徒の場合、男性の担任には話しにくいというケースは良くあります。そんなときには同じ学年の女性の先生や養護教諭であれば話をすることができることも多いのです。このようなケースのときに女性の先生が情報を知っているのか知らないのかでは対応が大きく変わります。生徒指導にもつながる話ですが、学年が一枚岩になっているところは安定していることが多く、学年主任の技量によって学年の強さが決まってきます。

数々の情報を知っている「情報通の先生」に

5つ目は「情報通」の先生になることです。子どもは話をしなくてもいろいろなサインを出しています。このサインをしっかりと見つけて、気になることがあれば先生から子どもに聞いていきましょう。

そして、不登校の当事者だけでなく周りの子どもからも情報は得ることができます。「SNSで(不登校児童生徒に)連絡を取っているか」「最近、どっかで遊んでいないか?」など、使える手段はすべて使って情報を得るようにしましょう。

ただし、情報を得るときには1つ注意点もあります。これは、秘密にしなければいけないラインを間違えないことです。不登校の問題がこじれる場面として、情報が変な形で広まっていき先生が動いていることが、不登校の子どもにとって逆効果になるケースもあります。情報を知っているということは、それだけ危険であることも認識しつつ対処していきましょう。特に、スクールカウンセラーや医療機関の専門医に児童生徒やその保護者がかかるときには、事前に保護者と相談し、どこまで話をしておくのか、保護者が何を聞きたいのかをはっきりさせてからかかるようにしましょう。あらぬ誤解を招いてしまうと問題解決になるどころか、学校不信につながってしまうので注意が必要です。

不登校を生まないために未然防止が大切

児童生徒が不登校になってしまうと解決するのは非常に大変になります。そのため、大切なのは未然防止になります。不登校になりそうな気配や子どもの変な行動があれば、まずは保護者から情報交換をしていきましょう。若い先生や経験の浅い先生は問題が起きそうになるとどうしても一人で対応しようと考えがちです。そうではなく、まずは周囲に報告して、相談する。そして、不登校になりそうな当事者に直接アプローチをしつつ、周りの協力を得ることができる態勢づくりをすることが大切です。

関連記事

ページ上部へ戻る