【若手教員必見】「魔の6月」という言葉 知っておきたい5つのポイント

教員の世界の言葉に「魔の6月」という言葉があります。
5月病という言葉は聞いたことがある人も多いかもしれませんが、6月は急に学級がおかしくなることがあり、どんなにベテランと呼ばれる人でも少し神経を使う月になります。

ちょっとした放置が学級崩壊の引き金に

「魔の6月」と言われる大きな要因が教師・子ども双方の「慣れ」です。新学期の始まった4月、教師も子どもも緊張感があり新鮮な気持ちで過ごしてきました。
そして、5月のゴールデンウィークが過ぎ、中学校では初めての中間テストが終わり緊張感がとけます。
小学校もお友達関係が深くなっていき、あだ名で呼び当たり、ちょっと危険な行動をし始めたりする時期でもあります。「魔の6月」とならないように6月は次の5つのポイントを改めてチェックしましょう。

時間にルーズになっていませんか

授業が始まるとき、子どもたちはきちんと座ることができているでしょうか。4月の頃は「1分前着席」と言っていたのに、そのルールが崩れていませんでしょうか。
授業が始まるのに準備ができていないというのは学級が崩れていく第一歩です。学級としてのルールを再確認したいですね。先生が呼びかけるのではなく、子どもたち同士で声を掛け合うことができる組織となればベストです。できていない子を指導するのではなく、できている子を誉めてあげると学級の肯定感が高まります。

もう1つ、先生は時間を守っていますね?意外と多いのですが、「子どもに時間を守れ」と言っているのに先生が「授業時間前に来ていない」「延長授業をする」といったケースが見られます。これでもルールが乱れていくきっかけです。子どもに守らせるのであれば先生も範を見せなければいけません。

忘れ物が増えていませんか

2つ目、児童生徒の忘れ物はどうでしょうか。授業のときの忘れ物が増えていませんか。これも学級が荒れてくるサインの1つです。忘れ物が多いとその注意で時間を使ってしまい、授業の時間を守れなくなります。児童生徒の怠惰による忘れ物が多いのであればしっかりと指導しましょう。あえてクラスのみんなが見ている前で指導するのも全体指導として効果的です。

ただし、教師側も気を付けなければいけないのが「忘れ物を子どものせいにしていませんか」ということです。実は忘れ物が増える原因は、子どもだけでなく「教師側の指示」と「チェック」に問題があることも多いです。
直前に指示をしたり、口頭での連絡だったりすると子どもは忘れがちです。4月当初は丁寧に連絡や指示をしていたものが、教師側も慣れてきたことによって指示が曖昧になることが多いです。クラスの忘れ物が増えてきている様子があれば、自身の指示とチェック体制も見直してみましょう。

子どもたちの言葉遣い荒れていませんか

3つ目のポイントは「言葉遣い」です。子どもたちが普段何気なく使っている言葉は大丈夫でしょうか。「あだ名を使っている」「おい」「おまえ」といったような言葉が出始めている。特に名前の呼び方は注意が必要です。クラスが出来上がり2か月も経つと人間関係が固まってきます。仲が良いというのはよい印象を受けるかもしれませんが、一方で、仲が良いからこそ崩れていくものがあります。あまりにもひどい言葉の場合には周囲へ影響していき、クラス全体の雰囲気が悪くなります。

授業中も発表するときの「話し方」を決めている人が多いのではないでしょうか。『「はい」と返事をする。』『語尾に「です」「ます」を付ける』当たり前のことかもしれませんが、この当たり前が慣れによって乱れてくるのが6月でもあります。
これも先ほどの忘れ物の例と同じで、教師側も注意をしましょう。先生も子どもたちに慣れてきて「つい変な呼び方」をしてトラブルになるケースがあります。お互いに気を付けていくようなめあてをクラスで6月に作るのもよいかもしれません。

服装や身だしなみが崩れていませんか

4つ目は、服装や身だしなみの乱れです。2つ目に説明した忘れ物にもつながりますが、子どもたちは学校生活に適切な服装をしているでしょうか。体育のときには運動ができる服装、華美なものを持ってこない、授業に不要なものを持ち込まない、こうした基本的なことが乱れてくるのもこの時期になります。6月は衣替えシーズンで服装が変わる時期でもあります。保護者に対して学年だよりなどで広報しておくのと同時に、児童の服装や身だしなみをチェックしましょう。特に押さえておきたいのが次の3点です。

  • 下駄箱の靴や上靴が汚れたままになっていませんか
  • 児童生徒の服から変なにおいがしませんか
  • 毎日同じ服になっていませんか。

少しでも変な点を感じたら同僚や管理職に相談しましょう。
児童虐待や不登校など、学校生活とは違う部分で悩みを抱えている子どもを発見することにもつながるかもしれません。

友人関係の変化に気づいていますか

5つ目のポイントは人間関係の変化です。4月スタートして人間関係が出来上がりました。この人間関係は6月ぐらいになってくると変わってくる時期でもあります。これまで仲良くしていた二人の組み合わせが変わった。というのはちょっとした要注意ポイントでもあります。そこで次の3点を確認しましょう。

  • 仲良しグループの構成に変化があった(特に女子は要注意)
  • 休み時間に一人でいることが多くなった(毎休みにトイレに行くのも注意)
  • 友達の悪口や愚痴を言うようになった

これらのサインが出始めるのも6月ぐらいからになります。学年初めの頃と人間関係の変化が出てきている場合には、少し声掛けをするのもポイントです。
学校によっては6月に合わせて「教育相談」というような名前でアンケートを取ったり、個別の面談をしたりすることもあります。児童生徒の些細な変化を見逃さないようにすると学級の乱れを抑えることができますし、不登校やいじめといった重大な案件に至る前に対策を取ることができます。

6月は気候的にも日程的にもストレスがたまる

「魔の6月」と言われる要因は、子どもや先生だけに要因があるわけではありません。気候的にも暑くなり、じめじめとした日が続くのでストレスがたまります。
小学校であれば、休み時間に外で遊ぶ子が多いかもしれませんが、雨により遊ぶこともできなくなりやすいです。また、6月に大きな学校行事を入れている学校も少なくクラスとしての目標が立てにくいです。
中学校では日が長いことを生かして部活動の時間が長くなるので、体力的にもきつい時期に入ってきます。6月は、様々な要因から教師も子どももストレスを溜めやすい時期であることを意識して、事前に手を打っていくことが大切になります。

小さなトラブルを小さいうちに解決

ここまで「魔の6月」について解説してきました。
教師として大切なことは「小さい変化に気づき、小さいうちに対応すること」です。
ちょっと大丈夫と思っていたことが急激に広がっていくのがこの時期になります。また、教師も子どもも慣れが出ている時期になるのでちょっとした変化に気づきにくい季節でもあります。
「魔の6月」という言葉を意識して、4月のはじめと同じような緊張感をもって指導をしていくと上手に乗り切ることができます。

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