教員採用試験で必須の模擬授業ですが、不安を抱えている教員志望者たちが多いはずです。
この記事では、模擬授業において重要なことについて詳しく解説していきます。
また、下記の記事では模擬授業の対策について具体的に解説しているので、下記の記事も参考にしてくださいね。
なぜ模擬授業を行うのか
模擬授業を行う理由は大きく2つに分けられます。
- 指導力がどの程度あるのかを判断するため
- 授業に対する姿勢を見るため
はじめに、1つ目の「指導力がどの程度あるのかを判断するため」についてですが、
指導力を判断する理由は、主にこの人は即戦力になれるかどうかを見ています。
しかしながら、新卒の教員志望者の場合はあっても教育実習の経験しかなく、塾等で生徒に授業を行っていた経験があったとしても大体5~15人前後です。
そのため、高い指導力は模擬授業の時点ではほとんど求められません。
高い指導力のあるベテラン教師は、もはや模擬授業の試験は行われないことが多いです。
となると、模擬授業を行う最大の理由は”授業に対する姿勢を見るため”となります。
つまり、模擬授業では上手な授業が行えているかどうかではなく、
教員志望者がどのような気持ちを持って授業に取り組んでいるかが見られていると言えます。
模擬授業の内容とは?
では実際に模擬授業について形式と時間をみていきましょう。
■模擬授業の形式
ここで模擬授業の形式について解説します。
教員採用試験の模擬授業は普段の教室を使って行います。
生徒役である面接官は一般的には3~5人です。その面接官に対して授業を行っていきます。
■模擬授業の時間
通常の授業のような時間の長さをイメージする方もいると思います。
しかし教員採用試験の模擬授業は短いと5分程度、長くても15分程度な場合が多いです。
ただ、模擬授業+面接のようにセットになっている場合には計45分程度かかる場合もあります。
模擬授業で意識するべきこと4選
次に模擬授業でとても大切な意識すべきこと5選を紹介します。
問いかけ
実際の授業は先生が生徒に一方的に行うものではないはずです。
例えば、生徒たちが自分の授業について来れているかを確認するための
「何か質問はありますか?」や「〜さん、ここの答えは何だと思いますか?」
といったコミュニケーションがあります。
模擬授業では通常の授業同様に、存在しない生徒に向かって質問を投げかけたり、存在しない生徒からの回答に反応したりしなければなりません。
恥ずかしがらずに、練習通りに、実際の授業をイメージしましょう。
黒板を使う
黒板に文字を書く際の大きさについては、一般的に手のひらの大きさと言われています。
黒板に字を書き慣れていない場合は、よく練習をしておきましょう。
よく慣れていない方が黒板に書いた字を遠くから見てみると、字が歪だったり、斜めになってしまったりしていることが多いです。
また、模擬授業で与えられている時間で黒板一面を埋める必要はありません。
チョークを使う
チョークやペンが数色用意されている場合、必要に応じて使い分けましょう。
もちろん、無闇に色を使用してカラフルな板書をすると、逆に見にくい黒板になってしまいます。
強調したい内容や関連する内容、補足事項等には積極的に色を付けるなどして、分かりやすい板書を意識しましょう。
何が起きるか分からない
そして、頭の片隅に置いておきたいのが「何が起きるか分からない」ということです。
例えば、こんな状況を想像してみてください。
「無事教員に採用され、授業をすることになった。授業初日、授業中に1人の生徒が寝始めた、その横で他の生徒が歩き回っている、トイレに行きたいという生徒が手を挙げていて、教室の後ろでは生徒が喧嘩を始めている。」
このような状況が起こる可能性は大いにあります。
そのため、考えられるイレギュラーな事態に対する対応を予め考えておくことはとても大切です。
もしかしたら、試験官が生徒の演技をし始めて急に教室中を走り回るかもしれません。
万全の状態で模擬授業に望もう
ここまで模擬授業で重要なことについて解説してきました。
ぶっつけ本番、もしくは少ない練習量だと網羅することはできません 。
生徒役を友人に頼む、目の前に生徒がいる想定で演技授業をする、
起こり得る事態をイメージして対処法を考える等、できる限りのことをやって対策してくださいね。