教室環境を整えるチェックリスト!荒れる予兆を見逃さない

クラスの環境に慣れたこの時期は子どもたちの気も緩み、教室が荒れる兆候がみられることもあります。子どもたちが落ち着いて勉強できる環境を整えるためにも、荒れやすいクラスの特徴を確認し、トラブルを事前に防ぎましょう。 

教室環境は児童生徒に大きな影響を与える

荒れるクラスの特徴は、教室環境が荒れていることです。子どもたちが多くの時間を過ごす教室の環境は、児童生徒の行動や心にも大きな影響を与えます。学級開きのころは注意を払っていた環境が整備されているか見直しをしてみましょう。

児童机・教師机は整頓されていますか

1つ目のチェックポイントは「机の整頓状況」です。児童生徒の机は、正しく整列しているでしょうか。児童生徒が帰った後の教室を見てみましょう。もし、乱れているようであれば子どもたちに声かけをしましょう。教員が直すのではなく、自発的な行動を促すためにも子どもたちに動いてもらうことが大切です。併せて机の中や横も整理整頓されているか確認が必要です。

忘れてはいけないのが教師机の整理整頓です。教師机が教室にある場合には、教員もきれいにしておきましょう。教員の机の上が散乱している状態なのに児童生徒に「きれいにしましょう」といっても効果は薄くなります。自ら範を示すという意識を大切にしましょう。

ものを置く場所は決まっていますか?

2つ目に確認したいのが「もの」を置く場所が決まっているかどうかです。教室にはいろいろな「もの」があります。特定の授業でしか利用しない教科書や資料集、児童生徒の作りかけの作品、児童生徒が持ってくる水筒や体操服などです。これらは正しく収納されているでしょうか。整理整頓ともつながりますが、教員は教室内に「置く場所」を作っていますか、そして入る量になっていますか。

よく見かける危険な光景は

  •  水筒入れに入りきらず一部の水筒がはみ出ている
  •  体操服の置き場所が統一されていない
  •  授業時の筆箱やノートの置く位置が統一されていない

荒れている教室でよくみられる光景です。「片付けができない子どもが悪い」と子どものせいにする教員が多くいますが、それは勘違いです。収納できる場所や動線の確保など環境が整っていないのに子どもができるわけがありません。なぜ指定の場所に置かなければいけないのか、置いておくとよいことは何かということをしっかりと理解させることが大切になります。

掲示物のはがれ・汚れはそのままになっていませんか

3つ目のチェックポイントは、教室内の掲示物です。特に「汚れ」や「はがれ」はありませんでしょうか。

例えば

  • 掲示物を止めている画鋲が落ちている
  • 一部の掲示物の糊付けがはがれている
  • 児童生徒の名前札が一部剥がれている

ちょっとした汚れやはがれを「まあいいや」と見逃している気持ちは、子どもの些細な変化を見逃す気持ちにもつながります。子どもにとっても多少、はがれていたり、壊れていたりしても問題ないという認識をもってしまうと心が荒れていくことになります。心を荒れさせないためにも掲示物の状況には常に気を遣っておきましょう。

また、掲示物へいたずらがあれば、すぐに対応しましょう。見逃していては、いじめに発展する可能性もあります。子どもが作った作品や掲示物は子どもの分身と同じです。常に大切にするという意識を教師だけでなく、子どもたちにも持たせることが大切です。

こうした掲示物への対処を上手に維持する方法としては「子どもの係活動を使う方法」があります。破れている掲示物を発見したら報告する、できる範囲で子どもたちにやらせてみる、自主的な活動を促すことによって教室環境をきれいにすることができれば、子どもたちの意識を高めることもできます。

余分な掲示・期限の切れた掲示物はありませんか?

4つ目のポイントも掲示物関係です。余分な掲示物や期限の切れた掲示物はありませんか。教室には様々な情報を掲示している教員も多くいます。「学年だより」や「給食献立表」、中学校であれば進路関係の資料を置いている人もいますが、これらの掲示物を古いままにしていませんか。既に申し込み期限が切れた資料をそのまま置いていないでしょうか。もし、古い情報のものが放置されているのであれば撤去する、または新しいものに交換をしましょう。古い掲示物ではもちろん子どもたちは見ることはなく、さらには古いものを放置してもよいと思われてしまいます。これでは子どもたちの心をつかむことはできません。古いものは捨てて、新しいものに交換する、当たり前のことかもしれませんが、意外と担任の先生が見落とすポイントでもあります。

掲示物に関することを書きましたが、背面黒板や前面黒板の表示も古いままになっている教室がよくあります。日付が変わっていない、日直や欠席者の名前が前日のまま、背面黒板の内容がタイムリーな話題になっていない教室をよく見かけます。子どもたちは、こうした状況をよく見ています。「登校したときに欠席者のところに自分の名前が書いてあったら」子どもはどう思うでしょうか。温かい教室環境を作り出すためには、子どもが足を止めるような掲示物が大切です。こまめに掲示物や黒板はチェックするようにしましょう。

以前は色々な掲示物を貼るような教室環境が良いとされていた時期もありますが、最近は、逆に子どもが落ち着かない状況を作り出すと言われています。

そこで取り入れたいのがUD(ユニバーサルデザイン)の考え方です。

教室内にある刺激をできるだけおさえて環境を作ることで、例としては

  •  教室の前面には何も貼らない
  •  掲示物を授業時のみカーテンなどで隠してしまう
  •  掲示物の色合いを単色系に統一する

このようなことが教室内の刺激をできるだけおさえることになります。

特に色を多用することは学校の教員が教室で使いがちな技になります。きれいになる、明るくなるというイメージがあるかもしれませんが、悪い面もあります。発達に困難さを抱えている子にとっては刺激の多い教室は落ち着かない環境になります。色合いに統一感を持たせて、落ち着いた学習環境を作り出すように心がけましょう。

環境が変わると心が変わる

荒れる教室には子どもだけでなく、教室環境にも問題があることが多いです。そして、要因を作り出しているのは担任の確認ミスであったり、ちょっとしたトラブルの兆候を見逃してしまうことから始まります。環境を変えれば子どもたちの表情が変わり、心が変わっていきます。クラスの環境が安定しているのであれば環境の維持を、荒れてきているのであれば環境の見直しをしてみましょう。

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