保護者の関心も高い!正しく成績の評価を出すためのポイント4つをご紹介!

2学期も終わりに近づいてくると11月末頃から始めていかなければいけないのが成績処理です。3学期制を採用している学校で冬休み前に評定を出す必要があり、中学校入試や高校入試に関係してくる評定となるので、保護者の関心も1学期より高くなります。評定に納得がいかない場合には、クレームが学校に入ることも多く、特に入試を控えている学年の教員は成績処理に神経質になっているのではないでしょうか。

正しい評価を作る!2学期の評定はぶれに注意しよう

2学期の評定を出すときに気を付けなければいけないのが「1学期との差」です。「1学期はテスト80点以上を取っていて3がついたのに2学期は同じような点でも2になった」このように単元ごとの評価の基準がぶれてしまうと1学期と2学期の評定に差が生まれてしまいます。このようにならないよう成績を出す前に確認すべきポイントを4つ紹介します。

評価の基準は1学期と同じになっているか

最初に確認しなければいけないのが「評価の基準が1学期と同じになっているか」という点です。前述した『1学期は80点以上で3』としていたのに『2学期は80点以上が3』というように基準が変わってしまうのはよくありません。絶対評価をしていると思いますが、テストの難易度で児童生徒の成績が下がった場合に「カットライン(「2」や「3」の基準)の上下」をする先生がいます。カットラインを変更してしまうと評価の基準がぶれてしまうので、実施するのであれば慎重に行わなければいけません。

テストで評価ができるものは基準がぶれにくいのですが、教員の主観で付けるものは基準がぶれやすいので要注意です。体育や音楽、図画工作などの技能や作品に対する評価、主体的に学習に取り組む態度の評価などが当てはまります。1学期よりも人数が大幅に増減していないかは必ず確認しましょう。

同じように評価の3つの柱である「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の配点割合が同じになっているかの確認も大切です。2学期は学習内容も多く、評価も増えていることが多いです。「知識・技能」「思考・判断・表現」の部分はたくさんの成績を取ることができたからと言って3つの柱の配点バランスを崩すと評価の基準がおかしくなります。評価の基準が、2学期と同じようになっていることを成績処理前に確認しましょう。

評価の期間は適正なものになっているか

次のポイントは「評価の期間」です。2学期の成績は「2学期が始まってから終了するまで」と思っている保護者が多くいますが、教員側は「1学期の成績締め切り以降(概ね7月頃から)11月末まで」というイメージをもっている人が多く、認識にずれが生じてしまいがちです。もちろん成績処理の関係でこのようなずれが生じてしまうのは仕方がないのかもしれません。したがって、大切なのは保護者から質問されたときに評価の期間に関してきちんと説明をすることです。教科によって評価の期間にばらつきがあっては基本的にいけません。

もう一つ、経験の少ない教員に多いのが「評価の終了間際になってテストを連発する先生」です。中学校であれば2回(学校によっては3回)のテスト期間のようなものが設定されているので、成績処理に慌ててテストを連発するようなことはないかもしれません。しかし、小学校の先生になると成績処理の前になって、急に毎日テストをやりはじめる先生がいます。これは、子どもにとって大きな負担となりますし、急にこのようなことをやり始めると保護者からも不信感をかうことになります。本来であれば、学期の初めにテスト計画、評価計画はしっかりと立てるべきものであるので注意しましょう。

「道徳」や「総合」の評価準備はできているか

3つ目のポイントは「道徳」や「総合」に関する評価です。「道徳」や「総合的な学習」の評価は1年に1回という学校も多いと思いますが、この準備も2学期のうちに始めておかなければ、後になって苦労することいるになります。まず、道徳や総合の評価は、テストによって実施することはありません。子どもがどのように変容したのか、行事などを通してどのような力を付けたのかを評価する必要があります。これだけの評価をするための資料を集めようと思うと3学期だけでは、時間が短く評価をすることはできません。2学期の段階から子どもの記録や提出物などを評価しておき、3学期になってうわべだけの評価にならないように準備しておくことが大切です。

学年で評価の単元数はあっているか

4つ目のポイントは、学年や教科での統一です。クラス数が多い学年や1つの教科を複数の教科担当でもっている学年では特に注意しましょう。

間違いが起きやすいのは「単元数」と「観点数」で、単元ごとに評価を作成すると思いますが、まず、全ての先生で「単元数」があっているのかどうかを確認します。次に単元の中にある観点があっているのかを確認します。そして、最後の観点ごとのカットラインが統一されているのかを確認します。この3つが全て一致していないとクラスごとによって成績に差が生まれてしまうことになるので注意です。確認するためには学年会や教科部会を実施するのが一番効率はよく、全員の成績が出そろったところで確認しましょう。

また、学業に関する成績以外に行動に関する評価行動評定)を付けている学校も多いと思います。行動評定は保護者の眼に触れることはありませんが、入試や次学年への申し送りでは大切な資料となります。担任の主観で付けることが多いので、クラスによって評価にばらつきが生じる可能性があります。行動評定も学年会である程度、そろえるようにしましょう。

成績が下がった児童生徒には事前にフォロー

2学期の成績は、出したらおしまいにしてはいけません。必ず1学期の成績と比較をしましょう。これで成績処理のミスも発見することができます。特に「2段階アップやダウン」をしている児童生徒は注意です。「3→5」のような成績変化の場合には、頑張ったことをほめてあげることができますが「5→3」のようになってしまった場合には、保護者から質問を受ける可能性もあります。質問を受けても答えることができるだけの準備をしておきましょう。

また、成績が下がってしまった児童生徒にはなんらかの原因があるはずです。その原因を見つけて指摘してあげるのも教師の役割です。保護者会で、保護者に勉強の様子を聞くのもよいですし、通知表を返却するときに本人に勉強の状況を聞くのもよいです。通知表は、もらった児童生徒に対して「ダメージ」を与えるものではありません。次の学習に向かう意欲をもたせるために渡すものです。「どの部分ができて、どの部分ができていなかったのか」「できていなかったところをできるようにするためにはどうすればよいのか」というアドバイス的なことを入れると児童生徒や保護者にも納得してもらうことができます。

1学期も2学期も同じであることが大切

成績の付け方に関して、教師が一番気を付けなければいけないのは「1学期と同じ基準で付ける」ということです。簡単そうな話に感じますが、テストの難易度を変えてはいけませんし、主観で付ける評価も単元が変わっても同じように評価しなければいけない難しいものです。そのため、ベテラン教員であっても成績をつけるのには苦労をしますし、教務主任や管理職は、説明責任を果たすことができる成績になっているのか確認します。自分の中でしっかりとした判断基準をもち、成績を付けていきましょう。

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