子どもの作文嫌いを克服!作文力を高める「日直作文」

子どもが嫌いな学習というと、なにが思い浮かびますか。いろいろな考えがあると思いますが、多くの教員は「作文」を思いつくのではないでしょうか。

子どもは本当に作文が嫌いです。小学校で勤務したことがある教員ならば、ほとんどの方が次のような場面を経験していると思います。教員が「今日は作文をしますよ」と言うと、子どもたちが「えーー」と声を上げる、といったやりとりです。

でも、よく考えれば当たり前かもしれません。作文、つまり文章を書くことは、大人にとっても難しいものです。それに時間も労力もかかります。

難しいし、大変だから、子どもは作文が嫌いなのです。教員の中にも、作文指導に苦手意識を持っている方は多いかもしれませんね。

では、そのような子どもたちに対して、どのようにすれば作文力が身につくのでしょうか。そこで今回は、書くことへの抵抗感を減らし、楽しく作文力を育成する「日直作文」という実践についてご紹介します。

そもそも、なぜ作文は難しいのでしょうか。一番の理由は「書き慣れていない」からです。

国語科の領域には「話すこと」「聞くこと」「読むこと」「書くこと」があります。しかし、日常生活を振り返ってみてください。読むことや話すことに比べて、文章を書く機会は非常に少ないはずです。これは子どもも同じで、圧倒的に「書く量」が足りていないのです。したがって、作文力を育成するには、まず「たくさん書く」機会を設けることが重要になってきます。

そこでおすすめしたい手法が「日直作文」です。これは、私の師である野口芳宏先生が考案された実践です。日直作文とは、日直になった子どもが作文を書いて、みんなの前で披露するというシンプルなものです。

日直は1年間に何度も回ってきますから、そのたびに自然と書く機会が生まれます。また、友達の作文を見聞きする機会にもなるため、クラス全体の作文力が向上しやすいというメリットがあります。

野口先生の本来のやり方は、「日直の子が黒板に作文を書く→みんなの前で読む→教員が文章を添削する」というものです。しかし、私はこのやり方を学級の実態に合わせてアレンジし、「日直の子が前日に、日直ノートに作文を書く→当日の朝、みんなの前で読む→友達が日直に質問する」という流れで行っています。

このアレンジにより、教員が添削するプレッシャーを減らし、子ども同士のコミュニケーションを促すことができます。友達から質問されることで、「もっと詳しく書きたい」「次はこんなことを書こう」という意欲も引き出せます。大切なことは、子どもに書く機会をたくさん与え、「書き慣れさせる」ことです。

ぜひ、ご自身の学級の子どもたちに合った形で、日直作文を取り入れてみてください。

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