理想の先生像に近づくには?「好かれる先生になる5つのポイント」を解説します!

「好かれる先生」の特徴とは?

教員や教員志望の皆さんは子どもの頃、学校で様々な先生と接する機会があったかと思います。中には「気の合う先生」もいれば「合わない先生」もいたことでしょう。そして、教職を志すきっかけとなったのが「素晴らしい先生との出会い」だったという人も多いのではないでしょうか。

教員であるからには、あるいは、教員を目指すからには、「好かれる先生になりたい」と考える人がほとんどだと思います。また、子どもたちとの関係性が良好でなければ、悩みや心配事などを掘り起こすことが難しくなるため、好かれるに越したことはありません。

では、好かれる先生とはどのような特徴を持つのでしょうか。5つのポイントにまとめて紹介していきます。

「身だしなみ」で説得力を持たせる

好かれる先生に共通する特徴の1つ目のポイントは「清潔感のある身だしなみ」です。

特に気を付けたいのが

  • 服装(シワや汚れなど)
  • 匂い(加齢臭だけでなく香水や煙草も含む)
  • 頭髪(華美な髪色や、乱れた髪型)

よれよれのスーツに、ボサボサの頭。または、シワひとつないスーツに、爽やかな頭髪。どちらの先生の方が頼り甲斐がありますか?

教員の資質は、性格や能力といった内面的なものだけでなく、外面的なものも求められます。中学校や高校では生徒指導上、服装や頭髪などの身だしなみについて細かく指摘することが多くあります。場に応じた服装を生徒に求めるのであれば、先生が範を示していなければ効果はありません。自分の言葉に説得力を持たせるには、まずは教員自身の身だしなみを意識することが大切です。出勤前にしっかり確認しましょう。

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怒らず「叱る」、きちんと「褒める」

2つ目のポイントは「『叱る』と『褒める』を使えること」です。

叱ったら子どもたちに嫌われてしまうのでは?と感じる方は少なくないでしょう。しかし「叱る」と「怒る」は全くの別物です。「怒る」は自分の感情を相手にぶつけるだけの行為ですが、「叱る」には相手の成長を促す意味合いがあるため、必要なタイミングで使わなければなりません。

また、「叱る」には注意すべきポイントがあります。教員が叱る意図に気づいていない子どもは、「怒っている」と勘違いしてしまいがちです。意図に気づけるかどうかは発達段階によって変わってくるため、幼い児童には叱っている理由をより明確に伝えてあげましょう。

そして、教員の意図を正しく理解し、達成できた子どもには「褒める」を欠かさないようにしましょう。子どもたちは褒められた経験を通して、自身の成長を大きく実感します。このように「叱る」と「褒める」の両方を上手に使える先生は、子どもからの信頼を得やすい傾向にあります。

親身に話を聞き、共感する

3つ目のポイントは、「子どもの話をよく聞き、共感できること」です。

子どもの話を聞いているという先生は多いと思いますが、様々な仕事を抱えていると、子どもの話に意識を全集中させたり、共感したりすることが疎かになっている場合があります。

子どもにも大人と同じように「承認欲求」があります。先生が親身に向き合い、頷いてくれるだけでも承認欲求は満たされるものです。また、子どもの話には、いじめや不登校といった問題の解決の糸口が隠れていることもあるため、軽く扱って聞き流すのは要注意です。

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先を見越して手を打つ

4つ目のポイントは、「子どもたちの行動を予測し、手を打てること」です。

学校は、子どもたちが様々な“初めて”に出会う場所です。初めての体験は誰でも緊張するものですが、子どもは大人以上に不安を感じてしまいます。そんな時、子どもたちが心強く思うのは、先回りして準備をしてくれている先生です。子どもたちは、先生がサポートしてくれているという安心感があれば、難しいことにチャレンジしてみようという気持ちになれるのです。まさに、「主体的な学習」を促すのに効果的と言えるでしょう。

学校行事は先生がどれだけ先読みをしているかで、子どもの満足度が変わってきます。過去の様々な経験が先読みのヒントとなるため、若手教員には難しいかもしれません。先輩教員からの助言や、過去の資料を参考に予習しておくだけでも十分なので、事前の対策をしっかり練っておきましょう。

一貫性のある分かりやすい指示が出せる

最後のポイントは、「一貫性のある指示を出せること」です。

1回目と2回目で言っていることが異なるのはありがちなミスですが、筋の通っていない指導は子どもたちに迷いや不満を生じさせるため、絶対に避けましょう。また、ティーム・ティーチングや部活動など、複数の先生が関わる場面で指示がぶれてしまうことは多々あるため、特に注意が必要です。

一貫性のある指示を出すには、3つ目のポイントで挙げた「先読み」も効果的です。例えば、教材の難易度を把握できていなかった場合、子どもたちに適切な難易度の課題を与えられず、指示を二転三転させてしまう恐れがあります。そうならないためには、「念入りに教材研究をしておく」「子どもたちの理解度を把握しておく」といった事前準備が欠かせません。

普段からの意識が大事

好かれる先生になるには、子どもたちと心を通わせ、信頼を勝ち取ることが大切です。

先ほど紹介した「5つのポイント」を会得するには、教員としての長年の経験が必要な部分もあり、学生さんや若手教員の方にとっては難しく感じられるかもしれません。しかし、「身だしなみ」や「相手に向き合う」といった配慮は学校のみならず、一般社会で求められていることです。教員を志望している学生さんも、すでに教員として勤務している方も、今できることを普段から意識し、校内で発揮できるようにしましょう。

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