教員というお仕事は、1年間の指導を前提として生徒たちに授業を行っているため、
他の業界と比べてとても退職がしづらいお仕事です。
また当然ですが、採用する学校側も保護者説明、引継ぎ、生徒負担等を考慮し、
契約期間を全うしてほしいという思いがあります。
しかしそれでも「もう辞めたい」と考えるほどお仕事が辛い状態であれば、
退職を検討する必要があるかもしれません。
この記事では、年度途中に教員を辞めることはありなのか、解説します。
「教員が年度途中に退職したい」と考える主な理由
教員になりたいと思ってなったものの、年度途中に退職を考えてしまう教員も少なくありません。
理由はさまざまですが、下記のようなものが例に挙げられます。
- とにかく忙しい
- 人間関係がうまくいかない
- 保護者対応が大変
- 授業をうまく進めることができない
このようなさまざまな理由から年度途中に退職を考える教員は多いです。
年度途中に教員を辞めることは可能
結論として年度途中に教員を辞めることは可能です。しかし各学校ごとや地域ごとに就業規則が異なる場合があるので、自分の働く学校の就業規則に従って、退職を申し出てください。
しかし年度途中に辞めるということは、他の教員への配慮も欠かせません。
どんな点に気を付けると良いのか紹介していきます。
- 引継ぎを丁寧に行う
- できるだけ早く退職の意思を伝える
- 年度途中に辞めざるを得ない理由を伝える
それぞれ解説していきます。
1.引継ぎを丁寧に行う
年度途中に辞める際に他の教員への引継ぎが必要です。途中でやめるということで、特に丁寧に資料を作成したり、詳しく引き継ぐ必要があります。
生徒同士の仲やクラスの雰囲気等も伝えると良いでしょう。
2.できるだけ早く退職の意思を伝える
できるだけ早く退職の意思は周りに伝えましょう。
早く伝えることで引継ぎがスムーズになったり、周りへの負担を抑えることが可能です。
また公務員の場合は教育委員会の承認が必要な為、すぐにやめられるわけではありません。
そのため辞める意思を、早く伝えることが必須となります。
そして辞める際には退職届を出すことが義務つけられている自治体もあるので、確認して作成しましょう。例として東京都教育委員会の職務規程を載せておきます。
(退職)第十四条 職員は、退職しようとするときは、特別の事由がある場合を除き、退職しようとする日の前十日までに、退職願を提出しなければならない。
引用 東京都教育委員会職員服務規程
3.年度途中に辞めざるを得ない理由を伝える
年度途中に辞めることは周りに負担をかけることは事実です。
教員だけではなく、生徒たちに対する負担も含まれます。
そのため、年度途中に辞めざるを得ない理由を丁寧に周りに伝えましょう。
可能な限り、周りの理解を得ることが重要です。
教員の退職時期は年度末が理想
教員は年度途中でも退職することは可能です。しかし年度途中の退職に配慮が必要となると、年度末(契約満了時)にする方が退職時期としては良いでしょう。
しかし、「契約終了まで耐えられない」「退職しづらい」と感じている場合には退職代行を使って代理人に退職の交渉から手続きまで全て任せるという方法もあります。
辞めたらだめだ、迷惑がかかる、と思い心身ともに壊してしまってからではよくありません。
早めに退職に踏み切ることも選択肢としてはありです。
まずは同期や家族、友人など、悩んだときには周りに働き方を相談してみるのもおすすめです。
自分の人生は自分で選んでいきましょう。