運動会・体育大会の事前準備の詳しい内容や気を付けるポイントを解説します!

運動会・体育大会を開催する目的とは?

運動会・体育大会は、体育という教科の枠組みの中にあるわけではありません。小学校の学習指導要領を例に挙げて説明すると、「学校行事」、その中の「健康安全・体育的行事」の中に含まれています。したがって、体育以外を専門とする教員たちも当事者意識を持ち、運動会・体育大会の意義や目的を知っておく必要があります。

文部科学省の「小学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説」には下記の通りに明記されています。

  • 実施に至るまでの指導の過程を大切にするとともに,体育科の学習内容と関連を図るなど時間の配当にも留意することが 大切である。
  • 各種の競技会などの実施に当たっては,いたずらに勝負にこだわることなく,また,一部の児童の活動にならないように配慮することが必要である。

参考文献:小学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説. 文部科学省. H29年7月

つまり、身体を動かすという要素だけではなく、心身の成長を促し、コミュニケーション能力や集団行動する力を身につけさせることが運動会・体育大会の目的とされています。

目的を持って取り組みましょう

運動会・体育大会に限らず、全ての教育活動は、目的を持って取り組むことが大切です。なぜなら、目的がある場合と、ない場合とでは子ども達の意欲、吸収力、頑張り、得られる力が大きく異なるからです。

例えば、こんなことを考えてみてはどうでしょう。ある日、友人に誘われて映画を観に行ったとします。その映画にはあなたの好きなタレントAさんが出演しています。映画について事前に調べていなかったあなたは観終わった後、友人から指摘されて初めてAさんの出演を知ります。あなたはきっと、Aさんに気づかなかったことや、事前に調べなかったことを後悔するでしょう。運動会・体育大会も同様です。あらかじめ学級全体で取り組む目標を立てることや、行事への関心を持たせることで、当日、子どもたちが得られる気づきや達成感は異なってくることでしょう。

事前準備として教員が行うこと

ここからは、運動会・体育大会の事前準備として教員が行うことと、その際に気を付けなければいけないポイントを解説します。

準備物のリストを作る

運動会・体育大会には様々な準備があります。入場門や会場の装飾、学級の応援旗、はちまき、プログラム、バトン、ダンスの小物などの物理的な物に加え、応援団、実行委員、各委員会活動などの人員的な準備もあります。何が必要で、どこまでを子ども達自身に準備させるのか、リストアップをしましょう。リストアップすることにより、準備の抜けや漏れを防ぐことができます。

学級活動の行い方を考える

運動会・体育大会のために使える学級活動の時間には限りがあります。有効に使うには、学級全体や種目別などの各種ミーティングの時間の割り振りをあらかじめ決めておくことが大切です。何も決まらないまま時間が過ぎてしまった、ということにならないために、子どもたちの中からリーダーを決めておくのも良いでしょう。体育係や体育委員、学級委員でも誰でも構いません。その子を中心に、学級全体が一つにまとまっていけるように戦略を立てましょう。

事前準備として子どもに行わせること

運動会・体育大会の開催準備において、子どもを積極的に準備に関わらせることが重要です。子ども達が行う事前準備の詳しい内容とその際に教員が行うべきことを解説します。

学級目標を立てさせる

運動会・体育大会は、クラスの雰囲気を良い方向に変える大チャンスです。学級が一つになるには、子どもたち自ら目標を立て、意識を高める必要があります。担任は、ただ話し合いの場を与えるだけでなく、学校や学年の目標を踏まえながら自分自身の思いを子どもたちに語ってください。その上で「じゃあ、みんなはどうしたい?」と問いかけ、活発な話し合いを促しましょう。運動会当日や練習の際、自分達が掲げた目標に向かって努力する中で、子ども同士の距離が縮まり、時には思わぬヒーローが登場するかもしれません。

プログラムの表紙絵や挿絵を書かせる

プログラムの表紙や挿絵を描くためには、「どんな種目があるのだろう」、「当日はどんな雰囲気なのだろう」とたくさんの想像が掻き立てられるはずです。絵を描いている間に、子ども達の間で自然と行事へのモチベーションが上がることが期待できます。担任は、特定の子どもだけが負担を負わないように配慮しましょう。

ルールを決めさせる

熱戦が繰り広げられると、ついつい応援もヒートアップしてしまいます。そのような事態を見越して、子どもたちにあらかじめ応援ルールを決めさせましょう。例えば、座席から勝手に移動しない、タオルを振り回してはいけない、種目毎に必ず給水をする、勝っても負けても拍手をする、などが挙げられます。子ども達に「もしこうなった場合、どうしたら良いと思う?」と具体的な場面を提示して考えさせると良いでしょう。

保護者と当日の流れを確認しておく

子どもと保護者の意思疎通ができていないと「保護者が子どもにお弁当を渡しそびれた」「子どもが出場場面を伝え間違えてビデオ撮影ができなかった」といったトラブルが起き、クレームにつながる恐れがあります。入場できる家族の人数が限られているにも関わらず、大勢の親戚連れが訪れるという事態も招きかねません。「お家に帰ったら、お父さんやお母さんに伝えるんだよ」と言うようにしましょう。そして、保護者に伝えたかどうかを確認する必要があります。子ども達には常日頃から、学校からの連絡を保護者に伝えるように繰り返し指導することが大切です。

しっかり準備をして運動会・体育大会を楽しみましょう

クラス全員が運動会・体育大会を楽しむには、当日までの過ごし方が重要です。準備すべきことが多くあり、スケジュール管理も大変ですが、子どもたちはこうした活動の中からも絆を深め合い、協調性を養うことができます。しっかり「準備」をして楽しい運動会・体育大会を迎えましょう。

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